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チベット自治区(チベットじちく、チベット語: プー・ランキョン・ジョン〔。「プー」はチベットを意味するもっとも一般的なことば、「ランキョン」は「自治」、「ジョン」は「省級の区」に相当する行政単位を意味する。〕, )(西蔵自治区(せいぞうじちく))は、中華人民共和国(以下、「中国」)の西南部を占める区域自治区である。 == 概要 == 中国の公認された少数民族としてのチベット族(蔵族)の居住領域に設けられた民族自治区とされるが、チベット自治区の領域は歴史的・文化的なチベット地域のうちの、中国領に内包される部分の一部で、歴史的に西蔵と呼ばれてきた地方を占めるのみ〔歴史的・文化的なチベット地域のうちの中国領の部分は、現在、民族区域自治単位であるチベット自治区(西蔵)及び民族区域自治単位ではない青海省のほか、四川省の2州1県、甘粛省の1州1県、雲南省の1州など、州級、県級、郷級の民族区域自治単位に分かたれている。なお、かつては西蔵の東方に、西康省の全域を領域とする西康省蔵族自治区が別に存在していたが、1955年にこの省が廃止され、自治州に格下げされて四川省に併合されたため、現在のところチベット自治区のみがチベット族のための唯一の省級の民族区域自治単位となっている。〕であり、中国語による名称は「西蔵自治区」という。 一方、日本語では戦前から長く西蔵とチベットはほとんど同義であるかのようにして用いられてきており〔青木文教「チベット」『東洋歴史大事典』中巻、平凡社、1938年(復刻:臨川書店、1986年)、p.1137〕、「チベット自治区」と「西蔵自治区(チベットじちく、シーツァンじちく、などの読みが見られる)」という二つの呼称が平行して使用されてきた。もっとも、近年の日本政府関係資料や日本のマスコミの用法では「チベット自治区」の呼称がより多く見られる〔例えば、外務省 など〕。 政治的単位としてのチベットが、歴史的・文化的なチベットの全体ではなく、中国によって設定された行政区域であるチベット自治区(西蔵自治区)と同一視されることもしばしばある〔例えば、日本語の代表的な事典では、『マイペディア』、『ブリタニカ国際大百科事典』などがチベットとチベット自治区を区別せずに立項している。〕。こうした視点は、そもそも前述の日本語における戦前からの「チベット」の意味合いから逸脱したものではない。中国政府のチベット政策に反対する亡命政府や彼らに資金・物資・人材の支援を行う機関は、チベットとチベット(西蔵)自治区の同一視に対して異議を唱えている〔ダライ・ラマ法王日本代表部事務所 “チベットを知るために/チベットの概要 ”〕。 チベット自治区は、チベットの伝統的な地域区分にいう、ガリー・ウー・ツァン・コンポ・タクポ・三十九族・チャンタン・カム地方の西部などに相当し、中国政府はこれをラサ市、山南地区、シガツェ市、ナクチュ地区、ガリ地区、ニンティ市、チャムド市に区画している。 自治区の歴代の長官については西蔵自治区人民政府主席を参照。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チベット自治区」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tibet Autonomous Region 」があります。 スポンサード リンク
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